ネジマキな日々

ただの独り言です。

物の怪と人の怪

悪夢を食べ、邪気を払う神獣とされる「獏」。夢を食べるといわれ、そこから夢を奪う妖怪ともされる。

心を見透かし、記憶を奪うとされる妖怪「玃(かく)、「覚(さとり)」とも呼ばれる。

かつて、人の脳の活動に作用する力を持つ怪異が世に跋扈していた。 神獣であれ妖怪としてであれ。夙に見かけなくなったものだ。

一方で、得体が知れず、不吉を伴うとされる「鵺」。不吉を伴うとは運気を奪うとも解釈出来よう。 これは世に憚る。怪鳥ともされるが、そうではなかろう。 人の運気を喰らい肥える物の怪、その果てには、その人物の夢と富をも喰らう。

あなたにも心当たりが在るではないか?人の型をし、日常に潜む。少なくとも「鵺」は人の世に健在だ。