ネジマキな日々

ただの独り言です。

ソウゾウリョクとソウゾウリョク

「ソウゾウリョク」という音をよく耳にするが、それを発している人の頭の中ではどのような漢字から音に変換されているのだろう。 「ソウゾウリョク」とだと思われることを「クリエイティビティ」などと発する人もいる。 こちらも頭の中では、何かしらの漢字から「ソウゾウリョク」を経て「クリエイティビティ」となっているのではなかろうか。 「ソウゾウリョク」の元となった漢字表現、おそらく「想像力」か「創造力」であろうが、どちらであるのかを確かめるすべはない。

この音が日本語に取り込まれたときのモデルとされたものは、もちろん「Creativity」であろうと想像に難くない。 だが、個人的な経験に基づく見解ではあるが、この音を聞いたときに「Creativity」という単語が持つ意味空間が垣間見られることは希ではなかろうか。 発しているものの「ソウゾウリョク」、こちらは「創造力」「Imagination」、という単語が持つ意味空間の反面が揺蕩う光景が目に浮かぶ。 要するに「クリエイティビティ」と「Creativity」それぞれの単語が持つの意味空間にズレがあるように聞こえるのだ。言語の間を移動したことが原因とするには大きすぎるズレが。 自らが発した「クリエイティビティ」が「Creativity」を元にしているという「Imagination」が働いていないかのように。

とにかく「ソウゾウリョク」から想起される2つの単語には、音のみならず密接な距離感を感じる。その位置関係は別として。 あたかも「Creativity」と「Imagination」が日本語に取り込まれて、「クリエイティビティ」と「イマジネーション」になることで、 その近しき関係の陰が浮き出たのではなかろうか。