ネジマキな日々

ただの独り言です。

2019-01-01から1年間の記事一覧

ソウゾウリョクとソウゾウリョク

「ソウゾウリョク」という音をよく耳にするが、それを発している人の頭の中ではどのような漢字から音に変換されているのだろう。 「ソウゾウリョク」とだと思われることを「クリエイティビティ」などと発する人もいる。 こちらも頭の中では、何かしらの漢字…

井の頭公園を廻る- (1) 冬の夜

ドトールコーヒーを出て右に歩を進める。 七井橋商店街のレトロな灯りと控えめな喧騒を抜け、階段を下る。 夜の井の頭公園は真っ暗なイメージを持っていたが、ひんやりとした青白い光で薄く覆われていた。 左手に広がる未舗装の広場を抜け、池を廻る路に乗っ…

夜、北側から井の頭公園の七井橋を眺める

木々を編んだ縁に囲まれた、艶やかな漆黒のキャンパス。 その真ん中に天の川銀河を横から眺めたかのような、 はたまたスポットライトを浴びたシンバルかのような輝きが横切る。 イヤホンから流れるColdplayを超えて、時折聞こえる掠れたノイズと呼吸音。 暗…

物の怪と人の怪

悪夢を食べ、邪気を払う神獣とされる「獏」。夢を食べるといわれ、そこから夢を奪う妖怪ともされる。 心を見透かし、記憶を奪うとされる妖怪「玃(かく)、「覚(さとり)」とも呼ばれる。 かつて、人の脳の活動に作用する力を持つ怪異が世に跋扈していた。 …

賢者たらんと明日を占う

「占い」 根拠のない分類で根拠なく人の類型を探ろうとする試み。そう思いこんでいた時もある。それを信じ右往左往する日々を送ることは愚かであるとも。 世に「占い」と呼ばれるものは数多存在するが、よく観察すると本質的には僅かなものに集約される。 ひ…

嗜好品と記憶

酒と煙草、古代から人類が愛した続けた嗜好品たち、いや人類の長年の友である。 そうそう、珈琲も仲間に入れてあげよう。 嘘、酒はともかく、煙草と珈琲は比較的最近になってできた友人だ。 Oasisも歌っている.。"all I need are cigarettes and alcohol" 竹…

波打つ世界と私

超弦理論によると、宇宙の最小基本要素は弦であり、乱暴に言うと万物はその振動により表現されうるという。 万物が弦の振動により具現化されているとすると、世に現れる現象が波打つのは自然な振る舞いとは言えないか。 季節は春から夏、秋から冬へと巡り、…

夢うつつな夢

「Dreams come true」 古今洋の東西を問わず不特定多数の集合としての未来ある若者達に掛けられてきた陳腐な激励。 「Boys be ambitious」 ウィリアム・スミス・クラーク博士の言は表現こそ異なるが、根底を流れる大意は等しかろう。 では、特定された個とし…

心理的不協和とエントロピー、そして晩御飯

「目的が手段を正当化する」 トロツキーの言葉を引かずとも、よく耳にするフレーズだ。だがトロツキーの言葉には続きがある。 「なにかが目的を正当化する限り」 認知的不協和理論では行動と意志の間に不協和が生じた場合、意志が合理化され行動が正当化され…

予定説と宝くじ、新年に思うこと

かつて、アルベルト・アインシュタインは確率論に基づく現象理解を批判し「神は賽子を振らない」と言った。現代では空間中に散逸した情報が量子的な振る舞いを生み出していると主張するむきもある。 また、ジャン・カルヴァンは現世の行いと救済は相関しない…